〈 ワクチン接種後の抗体検査 〉
 
当院では、新型コロナウイルスワクチン接種後の抗体検査を行っております。これは、ワクチン接種により中和抗体ができているかどうかを評価するものです。
​ファイザー社製、モデルナ社製のいずれでも可能です。

健康保険適応外ですのでご注意ください。

検査方法
 血液検査:結果判明まで2〜4日

検査費用:3,850円(税込)

◎個人事業主、企業担当者からのご相談にも応需致します。出張検査も可能です。
 詳細は、当院までお問い合わせいただきますようお願い致します。

⚫抗体検査とは?(PCR検査や抗原検査ではありません)

当院で実施する抗体検査は、ワクチンを接種したことで期待される新型コロナウイルスに対する中和抗体が体の中で適切に作られているかどうかを評価するものです。または、過去に感染した可能性をチェックすることも可能です。

 

〈 測定原理 〉

方法:新型コロナウイルスのスパイクタンパク質(S)に対する抗体『 新型コロナ抗体IgG(S) 』を測定します。

スパイクタンパク質に対する抗体『新型コロナ抗体IgG(S)』は、新型コロナウイルスに感染あるいはワクチン接種により抗体が産生された可能性を示唆します。通常の血液検査で行い、結果が判明するまで数日かかります

​【使用試薬】新型コロナ抗体IgG(S);ARCHITECT SARS-CoV-2 IgGⅡQuant アボットジャパン合同会社

※欧州で使用許可されたことを意味するCEマーク、米国でもFDAの緊急使用許可を得ており、感度99.35%、特異度99.6%と報告されているものです。

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抗体検査はこんな方にお勧めです!

(※保険外検査なので、特に条件はありません。)
✅ワクチン接種前や接種後に抗体ができているか知りたい方
✅1回目のワクチン接種で副反応が強く、2回目の接種が心配であり現状の抗体の様子を知りたい方
✅過去に新型コロナウイルスに感染していたがどうかを知りたい方
✅基礎疾患や服用している薬の影響で、ワクチン接種後の抗体ができているかどうか不安に感じている方

中和抗体とは?
私たちの体にウイルスが入り込むと、免疫反応の一つとして、ウイルスの働きを弱めたり無力化したりする【抗体】を作り、ウイルスを攻撃して体を守り病気にかかるのを防いでくれます。抗体の中でも直接的にウイルスのタンパク質に結合して感染を防ぐ役割を担うのが【中和抗体】です。つまり感染予防、感染症治療の主役といえます。


中和抗体の量はどれくらいあれば大丈夫なのか?
体内でどれだけの抗体量があれば発症や重症化予防に十分であるかは明らかになっていません。なぜなら、感染予防や重症化予防は、単に抗体量のみでは正確には判断できないからです。抗体量はあくまで【目安の一つ】と考えておくことが必要です。感染予防や重症化予防のためには幾つかの条件があり、そのなかで有用な指標の一つが中和抗体の量(中和活性の高さ)であるということです。当院で行っている中和抗体検査は、新型コロナウイルスのスパイク蛋白に対する抗体を測定するもので、その抗体の量についての指標は、培養細胞でのウィルス感染を50% まで阻害することを確認する試験(プラーク減少中和試験(PRNT))では95%信頼区間で4,160 AU/mLと報告されています。つまり、【4,160 AU/mL以上が高力価の目安】ということになります。ただ前述したように、これより低い値でも中和活性を有するため、これより低い値だからといって一概に不十分との判断はできません。欧米でのデータですが、ファイザー社製ワクチン2回目の接種後(28日以降)の中央値 は、6,396 AU/mL と報告されています。

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ワクチンの効果はどれくらい持続するのか?
副反応の心配を乗り越えて接種したワクチンですから長持ちしてもらいところですが、ワクチンの効果がどの程度持続するのかは現時点ではまだわかっていません。ただ国内外を含めた幾つかの研究報告をみると、具体的な数値は異っているものの【ワクチン接種から時間が経過するにつれて抗体の量は徐々に減っていく】と考えられます。ワクチン接種後にどこまで抗体量が減ったら追加接種が必要になるかについても科学的に今のところまだ不明確です。


抗体の量が減ると効果はなくなってしまうのでしょうか?
海外の臨床試験データではありますが、従来株について、例えばファイザー社のワクチンの場合、2回目接種後6ヶ月の発症予防効果は91.3%であったという報告があり、武田/モデルナ社のワクチンの場合も90%以上と発表されています。デルタ株についても、感染予防効果は弱まっても重症化予防効果は90%以上を保持するとの報告もあります。抗体が減っても【免疫の記憶】が残っているので、抗体量が減って万一感染してしまっても、【免疫の記憶】により急速に中和抗体が体の中で再び作られて重症化を予防すると考えられるのです。このように厳密には抗体量だけでは感染・重症化予防効果を説明することはできず、あくまで有用な一つの指標と捉えておくべきです。


抗体検査はいつ受ければいいの?
COVID-19では、発症後14日目以降の陽性率は100%と報告されています。ファイザー社製ワクチン「コミナティ筋注」の接種では、2回目の接種を終えて1週間後には充分量の抗体が産生されていると報告されています。皆さんの関心次第で、ワクチン接種前、1回目の接種後、2回目の接種後などいつでも検査は可能です。また繰り返しの検査で、自分の抗体の減衰の程度を確認することもできます。