​インフルエンザ診療について

診断について
◯インフルエンザの診断は、流行の状況、自覚症状や他覚所見・検査結果などを総合して行います。
発熱から12時間以上経過していれば迅速検査が可能です。迅速検査は鼻の奥を綿棒で擦って行います。
迅速検査の結果は必ずしも正確ではありません。検査のタイミングにより、インフルエンザにかかっていても検査結果が陰性になることがあります。例えば、インフルエンザと診断がついている方を10人検査しても、そのうち6人ほどしか陽性にならないとする報告があります。
診断に検査は必須ではありません。また、同じ医院では検査は1度しか受けられません

治療について
◯静養と水分摂取が大切です。

◯重篤な持病がない方なら、インフルエンザはほとんどの場合、自然に治ります
◯発熱や頭痛、関節痛などの症状が強いときは、対症療法としてアセトアミノフェンを使用します。
◯インフルエンザ治療薬としては、タミフルなどの抗インフルエンザ薬や麻黄湯などの漢方薬があります。

抗インフルエンザ薬は、発症から48時間以内に内服することで、有熱期間を半日〜1日程度短縮する効果があります。
副作用としては、嘔気嘔吐、下痢が起こることがあります。
◯麻黄湯などの漢方薬も同様の効果が報告されています。

当院での抗インフルエンザ薬の基本的な考え方
◯健康成人:積極的には勧めません。
◯高齢者、慢性疾患特に糖尿病や呼吸器疾患(喘息やCOPDなど)のある方;内服を検討します。
◯妊娠中の方;内服を検討します。

ワクチン接種で予防しましょう
◯ワクチンはインフルエンザの予防に最も効果的な手段です。
◯重症化や死亡率を減らす効果が確認されています。

妊娠中、授乳中でも安全です。
効果が出るのに少なくとも2週間かかりますので、流行期になる前に摂取することをお勧めします。

治療中の通勤・通学について
勤務、出社に関して、法的な取り決めはありません
◯通学については、
学校保健法で出席停止期間が定められています
 「発症後5日かつ解熱して2日経過するまで」 ⇒つまり最短でも6日間は出席停止になります
◯症状が改善すれば、治癒確認は必要ありません。

その他、不明な点に関しましては、診察時に医師にお尋ねください。