診療のご案内
訪問診療/Home Healthcare
はじめに
通院が難しくなってきた・・・
というお話を伺い、
『 訪問診療しますよ 』
とご提案すると、
えっ、訪問診療しているんですか?
とほとんどの方が驚かれます。
こんなに忙しいのに、先生、休む時間あるんですか?
私たちの心配までしてくださることもあります。
確かにこれまで当院では訪問診療は実施していませんでした。
訪問診療を行っていることをご存知ない方が多いのはそのためでしょう。
2019年12月に私が院長となり、総合内科として
診療科にとらわれずに「人を診る」、「全人的に診る」、
という診療理念を掲げ、院長交代当初から訪問診療を開始致しました。
私自身、医者になった当初から訪問診療を中心とした在宅医療に携わっており、
往診や緩和、ご自宅で人生の最期の時を迎えられる方のお手伝いを微力ながらさせていただいております。
訪問診療は、患者さんやその御家族が
持病と付き合いながらも
今までの日常のように、
住み慣れた自宅で、
少しでも長く、
安心して生活できるように、
医療面、介護面からサポートすること
だと考えています。
私たちは訪問診療のご依頼を頂いた際には、病気の話はもとより、患者さんご本人、そのご家族が
どのような点に不安や不便を感じているのか、
どのようにしたら日々の生活を安心しておくることができるのか、
を自分事として捉え、共に協力しながら考えていくことを大切にしています。
患者さんご本人、ご家族からお話をうかがいながら、希望に沿った医療・介護が受けられるように様々な角度からサポートできるように努めてまいります。
訪問診療の対象となる方
まずはご相談ください。
✅様々な事情から通院が難しい方
✅自宅での療養を希望される方
✅認知症のため、通院が困難な方
✅付き添いなしで一人では通院できない方
✅入所施設への診療を希望される方
訪問診療で可能な検査・処置
ご自宅でも対応可能な様々な検査・治療・処置があります。
◎血液検査、尿検査
◎予防接種
◎経管栄養、胃ろう管理
◎中心静脈栄養、点滴管理
◎在宅酸素療法、在宅人工呼吸器
◎褥瘡(床ずれ)の管理
◎尿道カテーテルの管理
◎末期がんの疼痛緩和・点滴処置
この他にも対応可能な場合がありますので、まずはご相談ください。
精密検査が必要になった場合には、連携病院と相談することも可能です。
*訪問診療は、診療内容に同意及び契約を取り交わした患者さんのみが対象となります。
夜間・休日の対応について
診療時間外や夜間・休日等に具合が悪くなった場合のために、事前に緊急連絡先を調整致します。
これまでの訪問時の様子などを踏まえつつ、その時々の状況に応じて病院への救急搬送、往診などの適切な対応をとらせて頂きます。
*往診や夜間・休日の対応については、主治医以外が対応させていただく場合があります。
訪問診療に関わる費用
月2回の訪問診療、後期高齢者医療保険、1割負担の方で、約7,000円程度です。
前期、後期高齢者(負担割合1割)の場合、自己負担金は月額上限12,000円となります。(限度額認定証をお持ちの方は窓口負担が軽減されます。)
70歳以上の前期高齢者の方、75歳以上の後期高齢者の方の医療費の負担割合は1~2割です。一定以上の所得者は3割となります。
69歳以下の方の負担割合は医療費の3割です。
公費負担の受給者証をお持ちの方は自己負担が異なります。
訪問診療に関わる費用に関しては、当院スタッフが事前に丁寧に説明させていただきます。
訪問診療の開始までの流れ
❶ まずはお気軽にお電話ください
・直接または担当のケアマネージャーさん、病院の連携室を通して当院までご連絡ください。
・診療情報提供書があればご準備ください。
❷ スタッフが面談をさせていただきます
・訪問診療についてのご説明および導入時面接をさせていただきます。
今後の診療に際して、互いに良い信頼関係を築くことが大切です。面談で互いに顔の見える関係が始まります。
・訪問診療に関しての質問に丁寧にお応えさせていただきます。どうぞ遠慮なくご相談ください。
❸ 患者さんご本人、ご家族でよくご相談ください
・ご家族内で意向がまとまりましたら契約を取り交わし、日程調整して訪問スケジュールを決定致します。
❹ 訪問診療の開始
・月2回、定期的に訪問診療致します。
*訪問診療は、同意及び契約を取り交わした患者さんのみが対象です。
訪問診療をご希望の方は、どうぞご遠慮なく当院までご相談ください。