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下部消化管内視鏡検査(大腸内視鏡検査)/Total Colonoscopy:TCS

当院の精度管理指標Quality Indicator:QI /2020/2〜2021/3


 ⚫盲腸までの到達率:94% ( 鎮静・鎮痛、鎮痙剤なしでの実績 )
 ⚫大腸腺腫発見率 ADR/Adenoma Detection Rate :75.5%

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内視鏡を肛門から入れて、直腸から盲腸までの大腸全体を詳細に調べます。ポリープなどの異常所見があれば、必要に応じてその組織の一部を採取して、良性か悪性かなどの病理検査(顕微鏡による検査)をすることもできます。また、状況にもよりますが、その場でポリープを切除することも可能です。


当院では、すべての検査を日本消化器内視鏡学会認定の内視鏡専門医が行っていますので、少ない苦痛で安心して検査を受けていただくことができます。大腸腺腫発見率も70%を超えており、見落としの少ない質の高い検査を実施しております。

⚫内視鏡検査前の事前準備について

大腸内視鏡検査では、偶発症を減らし精度の高い検査を行うために、事前に腸の中を空にする必要があります。医療機関により準備の方法には多少の違いがありますが、当院では主に次の方法で実施しています。


ー前処置方法ー

検査の前日は普通の食事が可能です。普段の便秘の有無などの状況により、夕食後と就寝前に下剤をお飲みいただくことがあります。検査当日は早めに来院いただき、検査予定時間の数時間前から専用の水薬をお飲みいただいて腸内をきれいに洗います。きれいになった方から順次検査を行います(順番が前後することがあります)。正確で効率のよい検査を行うために大切な準備です。この準備が不十分だと、検査に時間がかかったり、やり直しになってしまうこともあるため、ご協力をお願いしています。

⚫内視鏡治療について

内視鏡治療は、内視鏡を使用して大腸の内側からポリープを切り取る方法です。大腸の粘膜には痛みを感じる神経がないため、通常は痛みはありません。内視鏡的ポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などの種類があります。当院では、状況によって内視鏡的ポリペクトミーを実施しています。その他の治療が必要な場合には、高次医療機関へのご紹介を行っております。

​内視鏡による大腸ポリープの治療については  >> こちら

ADR

大腸腺腫発見率 ADR:Adenoma Detection Rate について


大腸内視鏡検査は、早期大腸がん及び腺腫の診断と切除により大腸がんの死亡率を減少させることができます。一方で腺腫を見落としてしまうと、その後の大腸がん死亡のリスクは増大してしまうことは想像に難くありません。

大腸内視鏡検査において、1個以上の腺腫が発見される割合、つまり大腸腺腫発見率( Adenoma Detection Rate:ADR )は大腸内視鏡検査の質の指標( Quality indicator:QI )として提唱されており(文献1)、海外のデータではありますが、男性患者では25%以上、女性患者では15%以上が精度管理上の適正な指標とされています。2014年NEJMに掲載された文献(文献2)によると、ADRが1.0%低下すると、検査後6ヶ月〜10年の間に大腸がんと診断されるリスクが3.0%上昇すると報告されています。

日本の内視鏡医の技術や診断能力、病変拾い上げの熱意などは世界一と言っても過言ではなく、本邦ではADRは50%以上が望ましいとする意見もあります。

【文献】
1)Rex DK, et al:Am J Gastroenterol. 2006;101(4):873-85.
2)Corley DA, et al:N Engl J Med. 2014;370(14):1298-306.

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